車のメーター内に、海に浮かぶヨットのようなランプは見たことがあるでしょうか。
このランプは水温警告灯という車の水温に関する状態を知らせてくれるもので、車の状態を知らせてくれる警告灯の一つです。
すべての車についているわけではないため、チェックランプやオイル警告灯ほど知られていない可能性があります。
この記事では、この水温警告灯が点いたり消えたりする原因や通常とは異なる色に点灯したときの対応法についてまとめていきます。
この記事を読んでいただければ、メーター内に点灯を確認しても焦らず対処ができると思いますので、参考にしていただけると幸いです。
水温警告灯がついたり消えたりする原因とは
水温警告灯は、車の冷却水の温度を表しています。
メーター内に水温計が付いている場合は、水温が適切な範囲にあるか確認できますが、これが付いていない場合はこの警告灯のみで水温の状態を確認します。
そのため、付いたり消えたりするということは冷却水の温度が上がったり下がったりしているか、水温警告灯に繋がっているセンサーが故障しているという可能性があります。
いづれにしても、大きな故障に繋がる前にディーラーや自動車工場で見てもらうことをおすすめします。
水温警告灯の点灯の意味
あまり気にしたことがないかもしれない、この水温警告灯ですが、実は点灯の状態によって表している意味が違います。
真夏や真冬に限っては、点灯時間も通常とは異なる場合がありますので、どのような意味があるのかまとめておきますので、確認しておいてください。
水温警告灯が青く点灯している時
水温警告灯が青く点灯している場合は、冷却水が適正な温度よりも低いことを表しています。
エンジンをかけたばかりの状態では、冷却水は外気の影響もあり適性温度といわれている70~90℃まで達していないはずです。
そのため、この範囲内に達するまでは青く点灯して温度が低い状態だということを知らせてくれます。
車が正常な状態であれば、一定時間、走っていると自然と消えるのが特徴です。
ただし、真冬の寒いときはエンジンが温まるまで時間がかかるため、冷却水の温度上昇も遅い可能性があります。
水温警告灯が赤く点灯している時
水温警告灯が赤く点灯している場合は、前述とは真逆の状態を表しており、冷却水の温度が適正範囲を超えて高すぎるということを表しています。
冷却水はその名の通り、エンジンを冷却させるための役割があるため、この温度が高すぎるとエンジンを冷やすことが出来ず、最悪の場合はエンジンのオーバーヒートにつながる恐れもあります。
そのため、赤く点灯した場合は冷却水と関連したラジエーターに異常がある可能性が考えられるため、早急にディーラーや自動車工場で見てもらうようにしましょう。
水温警告灯が点灯している場合はどうすればいいか?
前述の通り、水温警告灯が点灯している場合、点灯している色によって対応が異なってきます。
以下に記載の通りに慌てずに対処するようにしてください。
- 青く点灯している場合
-
これは、冷却水が適性温度よりも低いということを表しています。
そのため、エンジンをかけて直後は点灯する可能性が高いですが、エンジンをかけてしばらく車を走らせると、冷却水が温まり、自然に点灯が消えるはずです。
そのため、特に心配せずに警告灯が消えるのを待ちましょう。
- 赤く点灯している場合
-
これは、冷却水が適性温度よりも高いという状態を表しています。
そのため、エンジンを冷やすことが出来ずエンジンルーム内が高温になっている可能性がありますので、無理に走行せずに安全な場所に車を停止させましょう。
また、エンジンルーム内が高温になっている可能性が高いため、むやみにボンネットは開けずにロードサービスを呼ぶことをおすすめします。
冷却水が足りないことでこの現象が起きることも考えられますので、特に夏場は冷却水が減っていないかをたまに確認することをおすすめします。
水温警告灯が故障した場合の修理費用の目安
水温警告灯が故障した場合は、配線の断線、水温センサーの故障などが考えられますが、これらの修理費用はおおよそ1万円前後が目安となります。
輸入車の場合や部品そのものを交換するとなった場合は、高額になる可能性があるのでご注意ください。
また、水温警告灯の故障ではなく、ラジエーター本体やウォーターポンプの交換などになると、3万円~10万円ほどかかる可能性が出てきます。
そのため、水温警告灯が点いたり消えたりなど挙動がおかしい場合は、大事になる前に早めにディーラーや自動車工場で見てもらうことをおすすめします。
水温警告灯がついたり消えたりする原因を調べている人がよく思う質問
まとめ
今回は、水温警告灯が点いたり消えたりする場合の対処法や、警告灯が表している意味についてまとめました。
点滅したり、ついたり消えたりをくり返すという現象は、故障の前触れという可能性もありますので、早めに点検してもらうと安心できると思います。
もし、赤く点灯した場合はエンジンそのものが故障する可能性もあるため、無理に運転せずに安全なところに車を停止させ、ロードサービスなどに助けてもらうようにしましょう。
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